対岸どころか地元が大変だった!!?
暫く紳士的に自分が楽しむ無線をしていた所、
結構話を耳にするようになったので一言。
今年に入り加速した「のうが高原レピーター」の運用が
少々問題視されている様だ。
レピーター設備設置場所へのAPRSデジピーター併設に始まり、
EchoLinkをレピーター周波数へ同調させる事も始まった。
APRSに関しては大した問題ではなく、
他県で問題になっているような強引な設置でもなく、
1200bps.AFSKではなく9600bps.GMSKによる運用で
9k6の普及に貢献している素晴らしい構築と言える。
噂レベルの話では、そのデジピーターを経由する設定で
INETtoRF大量垂れ流しが行われているという事も耳にし、
更には9k6に没頭する剰り1200bps運用を見捨て・切り捨ての方向に
動きつつある点が危惧されているようだ。
現状確認をしていないのだが、
他局MOVEING-POSITION(移動位置情報)はネットからRFしない方が
断然今後APRSを楽しむ為に有効と言えるし、
それをしてしまえば、APRSの方向性を見失い継続的正しい楽しみ方が
認知されなくなるとも言える。
【無線】という遊びの原点を言えば、電波の到達距離にあるものと
そうでないものとの区別と有用情報の再共有について、
重ね重ねよく考え構築する必要がある。
間違っても、
移動局は全てINETtoRFする設定にしつつ、その制限については
APRS-IS Filterで行うというような設定をしてはならない。
5年前の西日本・本土であれば黙認出来ていたであろうが、
現時点では誤解を招かない為にも身勝手な運用はしない方が懸命と言える。
続いて...
音声アナログレピーターの件。
【アナログ】のレピーターにVoIPを連動させる事は悪い事ではない。
しかし、利用状況や運用方針については念入りに計画しなければならない。
レピーターにVoIPをリンクさせる場合、推奨されるシステムとしては
IRLPかEchoLinkと言える。WiRES-II は好ましくない。
理由としては利用者のスタイルや経過を推測するに、
健全なるハムとしての利用が見込めなくなる為である。
また、主に日本国内のみで400〜500局程度の運用局しかいないWiRES-IIに比べ
レピーター接続も前提に設計されているIRLPやEchoLinkは
D-STARにも似て運用し易い設計であり全世界規模で
EchoLinkは4000局前後 IRLPでも数百局の運用が行われている。
この度、のうが高原レピーターではEchoLinkが採用された様子。
日本でレピーターにVoIPをリンクさせている所はのうが高原が初めてではない。
他レピーターを参考に のうが高原レピーター管理団体が勉強し治すべき
ポイントをピックアップしていきたいと思う。
・接続メッセージの廃止。
レピーターはレピーターとしての運用が大前提である為、
他VoIP局からの接続を知らせる接続元を喋る機能は通常運用の
妨害に相当する為設定する事は好ましくない。
・VoIP接続局へのアナウンス内容の改善
VoIPでは1送信3分以内送信が一般的であるが、通常、レピーターは
1送信 30秒〜1分以内、1交信 3〜5分以内が妥当であり、
長時間利用を容認する内容は正常なレピーター運用の妨げとなる。
如何なる交信中であってもVoIPを含めた運用が
通常レピーターの直接波のみの運用の妨げになってはならない。
通常利用をしようとする者が現れた場合、直ちにVoIP交信は
休止するスタイルが好ましい。
・無送信状態・自動切断タイマーの時間改善
現状VoIP接続後 20秒程度何も送信しなければ切断される状態にあるが、
無線の基本である 【受信待機し電波状態を確認する】という項を
重視すれば最低60秒以上はレピーター利用状況を確認するだけの
猶予は無くてはならない。
そうでなければ、VoIP接続後 直後に喋り始める身勝手な者を
助長/増加させかねない。
過度の私物化利用が指摘されているという噂を聞く中、
部外者なので静観しているのですが、「ただ楽しみたい」という
個人ハムの考えを社会に持ってきては良くないと思う訳です。
広島県内においてはレピーター設置場所にレピーター以外の設備を
併設・連動させるという試みは私の念願でもあり設立に貢献され
試みに賛同頂いた管理団体のOM様方々には感謝感謝と思うのですが、
EchoLink、APRS どちらにしても 【無線】という原本から見れば
調味料の味付け程度に過ぎず、
それが故に
基本運用の妨げになるような事はあってはならないと考えます。
WiRES-IIやEchoLinkの日本国内運用局は 先人の
「
俺達はVoIPという特殊な運用をしている」という
身勝手な考えに溺れ
真似をされる方が多いのですが、基本は直接波の無線交信であり、
インターネットと連動した物はオマケである点を忘れてはならない事を
今一度強調したいと考えています。
レピーターを利用したい局の中でインターネットを介して交信したいと
考えている人は
思いのほか少なく、案外言い出しっぺの
VoIPやAPRSにハマっている人達だけかもしれない?
この辺りで先人のOM様方や今までレピーターを利用してきた人
(非管理団体人物を含む)は迷惑に思う事でしょう。
何より、周波数を固定して運用されている日本国内のレピーター局は、
日本アマチュア無線連盟(通称:JARL)の管理下です。
この辺りも忘れてはならず、周波数の私的占有と
受け止められる運用にならぬ事を願う限りです。
次世代レピーターについて...
JARLがデジタル(D-STAR)に
見せかけ上 力を入れる中で
殆どアマチュア局はまだアナログが大半です。
未だにアナログレピーター設備は受注生産可能な状態にありますが、
新規局はよほど需要が無い限り、連盟としては認可しないとか。
しかし、個人的見解では
再度アナログ風潮に戻ると考えています。
アマチュアなのですから、デジタルの試みも必要ですがメーカーが
ブラックボックスにしてしまったのでは意味が無いのです。
ただ、今後レピーター管理団体に入られる方が 先のVoIPをはじめ、
極端に私用を目的とした設備流用に考えを転換される方が多いので
レピーターとして守らなければならない点を改め押さえておきたいと思います。
レピーターは周波数を変更操作してはいけません!!
レピーターは利用者等がDTMFや何らかの容易な操作により
周波数を変更出来るような設備であってはなりません。
また、TNC等でリモート出来る設備は好ましくなく、
レピーターはレピーターとして管理機能も含め
JARLレピーター委員会の定めた規定に沿うレベルの物である必要があり、
運用方針も連盟の定めた内容を逸脱してはなりません。
D-STARはデジタルであり低地に設置するハイテク設備ですので、
デジタルなリモート管理機能やインターネットを介した管理等可能ですが、
一般ハムが考えがちな 「遠隔無線設備」と同等の考えでは良くない。
EchoLink等から思いついたかのようにDTMFやインターネット経由での
遠隔操作機能の搭載が書かれているのですが、JARL規定を読まれていないのか
実際の粗末なレピーター設備を見ただけで書かれているのか、
「DTMF若しくは有線回線による遠隔操作が可能で…(省略)」という項が
既に定まっている。
今後レピーター管理団体に入られる若い世代の方にも
ただ団体会員になった、何かやらかしたいから名前だけ入った…ではなく、
JARLレピーター委員会で
どのような運用指針が定められているのか?
現時点で
どのようなレピーター設備が幾らで売られているのか?
どのような機能が備わっているのか?、その辺りを勉強した上で
ホラを語って頂きたいと思います。(笑)
某所Blogで、とんでもない妄想劇が語られているのですが、
明らかにレピーター運用そのものの弊害になる為、実現しないでしょう。
レピーターはレピーターであり、レピーター設置場所にAPRSデジピーター等を
併設した事はAPRSを楽しみたかった者の
身勝手です。はい。身勝手です。
正直
結果として、アナログレピーター設置場所にデジピーターを
併設する事は
間違いでした。
カバーエリアが広過ぎ、干渉が悪化し、APRSそのものが遊び難くなりました。
日本全国で様々な運用が行われていますが、
今後も
レピーターはレピーターとして基本は変わる事無く運用されます。
アナログ・レピーター設備にAPRSやEchoLink機能が
デフォルト(標準)で搭載されるなんて事は絶対あり得ません。
もし搭載されるような珍事な事になれば、
設置場所制限が設けられ
D-STAR同様に
山岳には設置認可されないでしょう。
そうあるべきだと思います。
APRSにしても何にしても言えますが、昨今
真摯さに欠ける運用が多過ぎます。
不景気で休日も少ない為、勉強する時間が無いと言えばそうなのでしょうが、
趣味とは言え、ルールを守らず
1つの周波数を共有する遊びで
電話運用と同様の自分勝手をされたのでは、他各局はたまりません。
法令適用となったバンドプランのみならず、運用スタイルについても
ハムとして社会人として紳士的にマニュフェストを遵守した運用をされる方が
増える事を願っております。