お見苦しい限りですが、概要はタイトル通りです。
検索エンジンで1年以内を対象にAPRS記事をピックアップし傾向調査を行いました。
多くのBlog筆者である方々が興味をもたれた様子が伺えますが、
粗末な記事が多過ぎる事を若干懸念しています。
明らかに実運用やそもそものマニュフェストとは違う書き方をしてある物や
妨害・蔑みの意味で故意に書かれている記事については苦情コメントをしてきました。
良い反応で訂正、大抵は無かった事にしたいのか記事そのものを削除されます。(^_^;;
21世紀社会のモラルはミスを素直に謝る事です。
バブル成長期同様にリコール隠しをしていたら我が身を滅ぼします。
APRS運用は最近人気が出てきた位置情報系です。正確な座標を出す事に意味がありますし
Facebookのようなソーシャルサイト同様に匿名にしない事に価値があります。
この点が理解出来ない方は運用を始めない方が良いですし、
数ヶ月〜1年以上運用をしてもいないのに評価を書いてしまう事は浅はかと感じます。
また、多くの日本のハムが言いがちが考え方「電波を出してナンボ」
「出してみないと分からない」このような事を言う又は考えの方はAPRSを楽しめません。
頭で考えて分かっていない人が電波を出しても分かる訳はないのです。
APRSにとっての電波発信は机上の空論を実際に送信し確かめる行為であり、
学科を全く習得していない者がいきなり実技運用をするなどという事は
古今東西どの分野を見てもあり得ないのです。
長い前おきになりましたが、「オブジェクトが何ぞや」も分からない蝦夷地の一見さんが
広島県内の運用に茶々を入れる為にJARL本部へ問い合わせをする等、風の噂でも耳にしました。
道産子な方に恨みがある訳ではございませんが、ヴァカに足を引っ張られるという状態は
呆れるしか他無い為愚かな画策は頂かないように願いたいところです。(苦笑
と、同時に「もっと初心者が運用し易いように」との記事も多く見受けられました。
まぁそのような記事を書かれている方に限り、初心者が簡単確実に正しい知識を
身に付ける為の「○○全書」みたいな解説書を作る努力をしたのか?と問うらなば
何もしてない事が殆どです。
「おたくはおたくの無線をすりゃ〜えぇじゃん。わしゃ〜わしの無線をするんじゃけぇ」
このような自分勝手な考えでAPRS運用は出来ません。
○○グループだの××連合だのという集まりを結束する必要は感じませんが、
勢力争いを絶対発生させない範囲で情報連携の為に横繋がりを作る事が必要です。
昨年(2010年)6月に APRS-WG中核にてSSID運用指針がメジャー更新発表され、
日本でも同年11月〜 JAPRSXより和訳版が発表されました。
この情報も届いていない、又は理解出来ていない方が多く 情報格差を感じずにはいられません。
Blog筆者が記されている場合もありますが、Blog記事は後々検索出来るものの、
常に更新され今となっては古く実際には使うべきではない情報も検索結果に出てしまいます。
熱心な筆者でも過去に遡って修正している方は少なく(指摘を受ければ直している方はいますが)
数年・数ヶ月に1度更新されるような情報はWikiのようなものに書く事がベストだと感じます。
個人のブログを見て他を調べず鵜呑みにする失敗の典型のような人は少なくなったと
感じておりますが、この辺りも特定地域や特定組織が行うのではなく、
本来なら信頼の置ける日本のAPRS-WGであるJAPRSXに実現して頂きたいところです。
また、APRSは運用指針改訂等により現在もアクティブに運用されているシステムですが、
本来は年々退化し10年も持たずに消え去るものですが(ナビトラのように)
初期構想が良かったが為に続いているシステムであり、今後の拡張という意味では
根本的な部分は変えられない物です。
故に、新ソフトや対応無線機をAPRS仕様に準拠しながら製作する必要があります。
初心者のハードルを下げる為に…と輻輳対策を補助する意味での
構想を提案している方もおられますが、輻輳対策はハムの仕事です。
頭を遣い、行動し実現する事です。
置局計画、電波伝搬測定、コンピューターによるシュミレーション(可能ならば)
そして職人のカン。
緻密な計算によってAPRSは運用可能な正常なネットワークを構成する事が可能です。
ブロードキャスト方式に近く拡散しがちな電波の経路をハムの力で修正する。
機械任せではなくヒューマン能力に依存するシステムです。
この辺りがキッチリ出来ないレベルのエリアではAPRSシステムはMSGの通らない
GPSロガーとしてしか殆ど機能しないネットワークとなり、RFトラフィックも崩壊します。
『GoogleMap APRS』( http://aprs.fi/ )をご覧の方は多いと思います。
「元パケット」の部分で自分のコール(コールサイン-SSID)を調べ
赤い文字が大量に表示されていないか確認しましょう。
この画面で赤文字が表示されるような部分があれば、パケットの衝突や輻輳が起きている可能性が高いです。
● 自身の運用が本当にその地域に適しているのか?
● 今以上に改善すべき点は本当に無いのか?
● 自身の運用で他者に迷惑をかけていないか?
よくよく確認してみましょう。
また、自分自身が悪くなくても周辺エリアのI-Gateやデジピーターの構築方法が間違っており
その事が原因で他エリアや他者に迷惑をかける状態となっている場合もあります。
この点に気付き注意を促していく作業もハムの仕事です。
『サルでも出来るAPRS運用』 そんな事は絶対ありません。実現しません。
少し汚い言葉で申しますが、 APRSの本質を分かっている人は天狗になるのではなく、
その知識を分かり易い文字に噛み砕き公の場に公開してゆく義務が日本のハムには
あると私は感じています。
そして「私は初心者だから」と向上心も無くあがりを決め込んでいる方にパンチし
強制的に勉強するよう仕向ける事も【APRS運用】としての仕事と感じます。
今の日本APRSに必要なのは新しい機器の開発ではなく、
元より決まっており変わる事の無いAPRSの本質(運用指針)を
初心者の脳に焼き付ける為の媒体をスピーディーに提供する環境です。
EchoLinkやWiRES-IIのように知ったかぶりの天狗を何匹も発生させる事は好ましく
ないですし、VoIPより分かり易くボロが出ます。
折角興味を持ち始めた方が間違った知識を身に付けない為にも、
知らぬうちに派閥論争の肩持ち役の頭数にされない為にも、
コンピューターを絡めたアマチュア無線の世界では紳士的なハムによる
白熱ディベートと強い横繋がりが必要である事を提言したいと思います。
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