JJ4RJE-3 広島市呉市 野呂山(839m) の構築が始まる。
許可を頂いて半年以内には稼働したい思いだったが、実際1年近く伸びた。
しかし その間、携帯電話基地局の置局調査と同等の方法で伝搬を計算し、
実際仮測定も繰り替えしてきた。
2008年夏頃には6エリアでAPRSデジピーター構築に貢献されてきたJE6VDB 原氏に依頼し
野呂山用の広域デジ設定を相談した上で UI-DIGI ROMも頂くこととなった。
その後、伝搬調査を数回行うだけで年末になり少々焦った。
冬の屋外仕事が滞る日を利用しデジピーター構築を行った。
当該デジピーターの無線機やアンテナ、キャビネット等は JG4CDL 中川氏から
TNC-22はJI4AQO 島氏から、同軸等はハムショップから寄贈され少しずつ作られた。
工事にはJK4UQS Suz氏をはじめ、JA4DPL 吉房氏(当時 JARL広島県支部長)・・・
JJ4RJE-3 野呂山APRSデジピーター管理チームの面々が集まった。
あとTNCのみ という所まで完成させ、別の日となったが、夜中に動作を開始させた。
この時 時は過ぎ2009年1月になっていた。
設置場所のシャックは合鍵が沢山作られた難儀な場所で、
扉を開けるのに10分 閉めるのには30分以上を要する難所であるw
施工にご協力頂いた各局には改めて感謝したいと思う。
早速不具合なTNC-22
何とか設置が終わったものの、当時は私もAPRS対応無線機を持っていなかった。
JG4CDL局及びJI4WHS局所有のTinyTrak3plusの動作は良く一安心していた。
しかし、いざKENWOOD TM-D710 を購入してみると、デジピーターが反応しない事に気付く。
調べた結果最終的にTNCの半固定抵抗に老朽化の為にガリがあり、
適切な調整が出来ていなかった事が原因だった。
すぐ対応出来なかった事から、野呂山は TNC-22(初期型)→TNC-22(後期型)に
本体を変更する事になった。この本体入れ換え対応後から現在(2010年11月)まで
機械的トラブルは一切無く安定動作をしている。
問題解決にご協力下さった JE6VDB局には感謝感謝である。
ヒューマン問題荒れ狂う APRS 中国エリア
「一難さってまた一難」とはまさにこの事だった。
各局まだ理解が未熟だった…。と言ってしまえば過去の出来事だが、
深刻な問題だった事は語り継ぎたいと思う。
当時 中国地方(四国地方も含め)は山岳デジピーターというものが無く、
APRSを運用中の地上移動局も殆ど居なかった事から多くのI-Gate局は
「Inet to RF」により他エリアの局のビーコンを垂れ流しにしていた。
そして、その事に更に悪影響だった事は
「ビーコンは【WIDE1-1,WIDE2-1】を設定しましょう!」というフレーズだ。
この単語を鵜呑みにした各局は I-Gateであろうが移動局であろうが
全てこのデジパスを設定していた。
よって、はるか500km以上も離れた地域のビーコンが電波に出ているだけに留まらず
折角設置した JJ4RJE-3 野呂山 山岳広域デジピーターで中継され
非常に広域なエリアに Inet to RF が垂れ流しにされるという事態が発生した。
当時APRSと言えば 本州、144.640MHz。九州、144.660MHz。という運用形態であった。
しかし、144.640MHzで垂れ流しをされたのではデジピーターが効力を発揮出来ないし、
デジピーターがInet to RFされたビーコンを更に中継する事は
目も当てられない異常事態だった。
この事で当該 Inet to RF 垂れ流し局にデジパス設定を無しにする事と
Inet to RF を止めて頂く事を依頼。しかし、何故そうすべきか理解頂けない様子。
しばらくして岡山エリアからも野次が飛び始めた。
毒に毒を盛って征したい岡山流
先のAPRS日記でも書いていたが、改めて届く岡山からの声は意外なものだった。
「Inet to RF」垂れ流しの行為に遺憾を示したのではなく、
「垂れ流し行為を遠慮願う」と発した私の発言が遺憾だと言ってきたのである。
その主な理由として・・・
「岡山県では144.640MHzをトラック乗りが使っているので、そいつらを追い出す為
耳障りなパケット音を大量に流してやりたいので、Inet to RFを止めろという発言を
貴局がする事は迷惑である。」
「それに、ローカルの局が見えるだけでは楽しくない。遠くの局が見えないと」
というものであった。
VoIP無線じゃないのだから、遠くの直接波でない局が全国共通周波数で見える必要はなく
つまり Inet to RF されるという事はローカルの他APRS局の妨害以外の何物でもない。
そんなルールを無視して自分勝手がしたい者は全国共通周波数以外で運用すべきである。
一言申せば2・3 道理の通らない屁理屈を並べる岡山県各局の発言に
解決の糸口が見えない為、仕方なく野呂山デジピーターは九州流を真似て
144.660MHzで運用を行う事になった。 この時点 2009年2月頃である。
この事を明らかに公式発表した後も、
「いや、144.640MHzで運用してくれないと岡山・広島の県をまたいで
周波数を切り替えないといけなくなるから面倒だから144.640MHzに統一しろ」
という命令口調な発言や
「Inet to RF を垂れ流しにして広い範囲に電波をばら撒けないので困るじゃないか」等、
APRSを運用している者が発する言葉とは思えない常識外れな意見ばかりが当てつけられてきた。
事ある毎に JJ4RJE-3構築に携わってきた管理スタッフ一同へ連絡。
最終意思決定は全てのスタッフの同意の元 144.660MHz 運用で続行が支持された。
事を荒立てた張本人 JR4EUD 吉野氏は…
週末となれば移動運用と称して広島エリアに進出して来た上、合間を見つけては、
モバイルデータカードとノートパソコンを用い広島県内移動地から
144.660MHzへの Inet to RF垂れ流し行為を繰り替えした。
クレームに対し、当人は
「Inet to RFを用いた伝搬調査を行った。この事で研究結果も収集しているし、
この調査に基づいたレポートも作成済みである」と反論。
作ったとされるレポートと採集したとするデータの提出を求めたが
何も提供される事は無かった。
更に、Inet to RFにデジパスを設定する事を止める申し出に対し、
デジピーターの設定が悪いと批判、管理パスワードを自身に教えるよう要求してきた。
管理チーム以外の者が知り得て良い情報な訳もなく、却下。
ROM作者が JE6VDB 原氏と知ると、何やら強引な連絡でもしたのか
原氏が「APRS Okayama掲示板」(今は無くなった掲示板)へ
「JJ4RJE-3 の設定パスワードは記録が残っていない為分かりません。」
「以前と同じパスワードにしたかもしれないのですが、
多分違うものに変えていると思われます」
と苦し紛れにパスワードをはぐらかす投稿をする始末。
引っ張り出すよう何らかの圧力をかけたと思われるが、
他人の設備に乗っ取りを仕掛けるような岡山県悪質APRS運用グループを
断じて許す訳にはいかない。
JJ4RJE-3管理チームは、当該運用者を確信犯的電波妨害行為と認識。
スタッフの半数以上からBadUserへ設定すべきとの意見が出た。
後2010年の日本全土周波数統一の動きで 1200bpsは 144.660MHzへの移行が進んだ。
野呂山の周波数決定は、この事を先読みした形となり周波数統一に伴う設定変更で
登山する必要が無く安らかなものだった。
APRS勉強会 in 広島 2009 開催なる
2009年夏には念願だった(予定だった?)勉強会を開催した。
同年2月の製作ミーティング予算で開催し、当時支持的だったJARL役員の方々に
ご来場頂く事を前提に開催。 講師には JM1CZS 篠崎氏にお願いした。
勉強会では(スタッフ以外で)東は兵庫〜西は長崎まで
とても広いエリアから30名以上の来客となった。
殆どがAPRS運用者であったが、APRSを運用していない人の来場もあった。
中国地方である岡山県からはJR4EUD氏のみで鳥取県からも来場は無かった。
篠崎氏には私から講師を依頼し、快く了承頂いていた。
しかも、予算の関係が不明確な為、無償ボランティアで行って頂く事を了解頂いていた。
勉強会終了時、広島県支部から3万円の謝礼が渡された事を知る。
支部と講師の間でお礼があった事は現地で知っていたが、スタッフとして居合わせる私が
ストップをかけて中身を確認するのも野暮な話。
金額的な値は後に篠崎氏から届いたチャットにて知る事となった。
この出費が引き金になってか、広島県支部の不明確出費が中国地方本部で取りだたされる。
途端、JARL広島県支部としてのAPRS後押しは打ち切り。支部役員一同口を合わせ
「JARL広島県支部としてAPRSを評価した事はない」の一点張りになったと聞く。
金銭問題に関して口煩いとして有名な、JARL中国地方本部長の JA4FRV 糠沢氏だが、
態度が悪い事でも有名で、私もその被害者の1人である。
2008年の東広島西条酒まつり公開運用会場に現れ デカい声で偉そうに
喋っているまではいいが、運用会場でオペレート後、スタッフまかないの
おでんを食そうとした所、すかさず飛んで来て
「あなたこのお店の人?」 と聞いてきた。
公開運用会場は公開運用会場であり、何も物は販売していないので
お店という言葉は不適切である。
この初めて見るオバサンは何を言っているのやらと頭をかしげると、
「や〜ゃ・・・ じゃ〜 これはね・・・」
と、全く関係の無い よその人間がブースの奥にまで来て
勝手に盗んで食べているような言い方をし始めたではないか。
今まで見た事もないババァが 自己紹介もせず現れたかと思えば
挨拶ではなく人を泥棒扱いしてやろうという剣幕で登場したという姿勢に驚いた。
気が付いた他スタッフがすぐフォローに入り収まったのだが、
人がみんな泥棒に見えて仕方ない人なのだろうと同情してしまう。
後に他スタッフに「あれ 誰?」と問い、「新しい中国地方本部長」と聞いて愕然。
「あんな人が・・・?」と口から出てしまう程だった。
何を隠そう、私が食べようとして泥棒扱いされかけた その「おでん」は
当時私が勤務していた会社の事務所で作られたもので、
私も仕事の合間 火の番をしたり材料買出しを手伝ったりしたものである。
自分の作った料理を食べようとした所、その年初めて見る他人に食い物泥棒扱いされ
止められる。この衝撃は一生忘れないだろう。
次回 APRS記事では 「奮闘!5エリア愛媛の乱」 をお伝えします。お楽しみに…